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2018.11.21出演者 近況報告♪
DVD発売に合わせて、ユンミア監督が久しぶりに3県を回って、出演者の皆様や、お世話になった皆様に、DVDをお届けがてら近況を聞いてきてくれました。監督からのレポートを下記にお届けいたします!
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監督のユンミアです。久しぶりの出演者の皆様との再会、全員にお会いすることはできませんでしたが、今回お会いできた方々のお写真と近況報告をお伝えいたします。改めまして、出演者・御協力の皆様、本作品では本当にお世話になりました。ありがとうございました!(写真・文 尹美亜)
【川内村より(福島県)】
●秋元美誉(よしたか)さん、ソノ子さん夫妻
今年も美味しいお米が収穫でき、田んぼの畑もおしまいになりました。「元気でやっております」と笑顔。この日のソノ子さん手作りのお茶受けは、沢庵漬けや赤大根の酢漬け、そして自家製の小豆とかぼちゃを煮込んだ「いとこ煮」でした。お砂糖は三温糖でね、というアドバイスとレシピも聞いてきましたので、今度挑戦したいと思います。縁側には最後に収穫した青トマト達がきれいに並んでいて(熟させるのだそうです)、赤唐辛子もソノ子さんがきれいに紐でくくって吊るされていました(乾燥させるのだそうです)。いつ行っても心がゆるむ秋元家の光景でした。
*DVDの特典映像には、美誉さんの牛舎や迎え火など未公開映像が新たに収録されています。ぜひご覧ください!
●井出茂さん
初開催となる「かわうちスポーツツーリズム」を大成功で終わらせたばかりの茂さん。川内村にもっともっと人を呼び込むにはどうしたらいいか、日々考えを巡らせているそうです。川内村にワイナリーをどう作るか、関係者皆さん苦労しながらも取り組んでいるとのこと。茂さんも国産ワインについてもいろいろ勉強中とのことで、いくつか美味しいワインを教えていただきました。そしてパン職人である娘さんが来年川内村に待望のパン屋さんを開店するそうです!本当に楽しみです。
【石巻より(宮城県)】
●遠藤綾子(りょうこ)さん
映画の最後に出てくる女性たちのプロジェクト「イシノマキモノ」の着物カード作りは、ホリディシーズンを控えた今が一番忙しい時。ようやく受注分を作り終えてほっとしたところだそうです。12/16(日)は「チームわたほい」恒例の餅つき大会!映画の撮影はちょうど2年前でした。大勢が集まる餅つき、今年は久しぶりにお手伝いに行きたいな…
●遠藤伸一さん
残念ながら仕事の都合で直接お会いすることはできなかったのですが、丁寧なメッセージを頂戴しましたのでご紹介します。()は監督補足
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「一陽来復」の映画を通じて、私たちをあの日から支えてくれている人たちに、私たちの “今” を見ていただきました。私たちが人の想いの中で今を生かさている事を、感じていただいたと思います。改めて私たちもそのことを再確認させていただきました。
映画を見ていただいた人たちからは、たくさんの言葉をいただきました。映画を通じ(子供達へのグリーフケア活動をしている)「こころスマイル」の活動へのご寄付もいただき感謝しています。
その後、あの日からの体験や、感じてきた “人の想い” を話す活動が増えました。人が生きてゆくこと、亡くした命が気付かせてくれたこと、人の想いが人を救ってくれたこと、たくさんの事を学ばさせていただき、教えていただきました。その想いを伝える活動をさせていただいています。
もちろん(木工の)仕事も楽しく、やりがいを感じながら忙しくさせていただいています。
儚く切ないあの日から、寄り添ってくださる人の想いと、「一陽来復」映画を通じて、新たに繋がってくださった人たちの中で、今、日常を送らせていただいています。
繋がって広がってゆく大きな輪を感じています。
生きたくても生きられなかった命がたくさんある中で、あの場面を生かされた人間として、今やらせていただいている事を精一杯やって行きたいです。
あと、(石巻市長浜町にある)わたほい基地に、スベリ台と、二人掛けのブランコと、想いをつなぐ鐘を創らせていただきました。遊びに来てくださいね🌈
●阿部はる子さん
DVD特典映像に出てくる「はるちゃん」からも写真を送っていただきました!「チームわたほい」の大事なメンバーです。映画本編で、3.11の時の綾子さんの隣にいたのがはるちゃんです。映画館までは出かけることができないはるちゃんに、ようやく映画を自宅で見ていただくことができるようになり嬉しいです。(はるちゃんに届けてくれた綾子さん、ありがとうございます!)
【南三陸より(宮城県)】
●奥田江利香さん・梨智ちゃん
梨智ちゃんは先月、MIYAGIそろばん・あんざんチャンピオンシップで小学3年生以下の部に団体(3名)で出場、見事優勝に輝きました!現在暗算は5段、そろばん3段だそうです。そろばんと同じくピアノも大好きで習っていて、12月はそろばんもピアノもコンクールも目白押し。今年入学した小学校も楽しく通っていて、図工が大好きとのこと。身長もぐんぐん伸びています。
江利香さんは、変わらず元気にやっています、とのことです。仕事と子育てで慌ただしく時間が過ぎていく毎日だと思います。母娘共に元気いっぱいの笑顔でした!
●伊藤俊さん(ホテル観洋)
ホテルで相変わらず朝から晩まで忙しく飛び回っていました。映画を見て泊まりに来てくれるお客様もいて、語り部バスに、伊藤俊さんを指名されることもあるそうです(ホテル観洋の語り部には、もう一人有名な、伊藤さんという男性がいらっしゃいます)。今年はホテル観洋が、ツール・ド・東北のエイドステーションに加えて、スタート地点にもなったため、大勢のライダーが集まって素晴らしいセレモニーを成功させたのも、伊藤さんの活躍。各地に講演に呼ばれることも多いそうです。伊藤さんの熱い言葉が多くの人の心に響いています!
●佐藤紀子さん・知子さん(佐長商店)
酒屋さんを仮設店舗から本店舗に新規オープンして、新しいお店での初めてボジョレー・ヌーボー!ちょうど出荷し終わり一安心したところでした。佐長さんでは毎年樽でボジョレーを仕入れ、瓶詰めしています。毎年毎年受注量が増えていて今年は2樽増やして完売したそうです。なんと1樽まるごと注文する常連さんもいるとか。ラベルもまたすこ〜しデザインが新しくなり和紙の手切りです!ラベルがいいねと褒められることもあって嬉しいと言っていました。これからはお歳暮シーズン。近所に大きなスーパーができてしまったのでなかなか酒屋さんに足を運ぶ人がいないそうですが、地元密着の配達もしてくれる酒屋さんとしてこれから頑張りどころです。小さい商店をこれからも応援したい!と私も思いを新たにしました。
●後藤一磨さん
年をとりましたが相変わらず元気です、とのこと。自宅を南三陸の木材を使って再建しました。家は建ちましたが中身はこれから少しずつ引越していくそうです。今年もアワビの開口日を迎え漁に出ましたが、今年はアワビがあまり取れないそうです。海の温度の問題なのか、防潮堤ができて潮目が変わったせいなのか、原因は不明。今年は夏頃から全体的に不漁で、ワカメ養殖もなかなか芽が伸びなかったり茶色く変色してしまったりしているそうです。海がまた少しずつおかしくなっている。どんな原因にせよきっと人間の仕業でしょう、人の生き方が問われているんだと思うと、教えてくれました。
●後藤清広さん(牡蠣漁師)
今年もいい牡蠣がとれています!とのことです。戸倉の組合での出荷がなくなったので、これからは個人商店としてダイレクトに消費者に出荷ができるようになったそうです(監督注:また注文方法などは別途詳しくご案内します!)津波で流され骨組みだけ残った自宅も見事に再建して、元々の海が見渡せる場所でご家族で暮らされています。牡蠣漁はこれからが本格シーズン、毎日忙しくなることと思います。後藤さんの牡蠣、今年はたくさん食べたいと思います!
●阿部憲子さん(ホテル観洋)
南三陸のもっと人を呼び込むために、宮城県全体の旅館が盛り上がっていくために、日々あちこち回って奮闘されています。南三陸の名物となった「キラキラ丼」の生みの親である女将ですが、日々色々な方々とお話しして考えて全力で取り組んでいる中から、数々のひらめきが降ってくるのだろうなと、改めて女将の懐の深さと人を惹きつける魅力を感じました。南三陸ホテル観洋に行って語り部バスに乗る!をもっと多くの方々に勧めていきたいと思います!
●生駒文男さん(そろばん教室)
今年梨智ちゃんらのチームが宮城のチャンピオンシップで優勝しましたので、このメンバーで来年は小学4年生以下の部で東北大会で優勝したいと、新しい目標ができました!来年は70歳、そろばん教室は単なるそろばんの場ではなくコミュニティを再生する場でもあり、子どもたちも大勢自立していったそうです。来年のコンクールまでどれだけ頑張れるか挑戦とのこと。孫も3歳になり、もう一人生まれたので、これからは孫にもそろばんを教えていきたいとのことでした。
【釜石より(岩手県)】
●鈴木堅一さん
「映画見たよ」と声をかけられることもあるそう。鮎釣りのシーズンも終わり、運転者や漁港のアルバイトも引き続き励んでいます。念願の自宅再建は、鵜住居(うのすまい)地区の大工さんが大忙しで順番待ち、来年の10月頃に着工、再来年2020年に入居かな…。それまでは元気でいなければ、と食生活も改善して少しスリムに!この日の堅一さん手料理は、自らが釣った鮎の塩焼きと、アワビ刺し、アワビ煮付け、アワビご飯、そして気仙沼ふかひれスープ!素晴らしく美味しく頂きました〜。
●前川智克さん
釜援隊として町づくりの仕事に勤しむ毎日。ラグビー関係のイベントも多く、2019ラグビーワールドカップの会場となるスタジアムはこけら落としも無事に終わり、じわじわ盛り上がってきているそうです。鵜住居地区の住宅や商店の再建は大工さん不足でまだまだ時間かかりそう、建築資材も高騰していて不足気味。今年の鵜住神社の秋祭りは台風で中止、でも鵜住居青年会は雨の中各戸を回り虎舞を披露したそうです!11.21も鵜住神社のすぐ隣にある古峯(こみね)神社のお祭りがあるけどまた雨かな〜、と苦笑でした!
●二本松富太郎さん・誠さん
りんごの収穫最盛期!今年は台風で落ちたりんごもありましたが、残ったりんごは見事に大きく美味しい最高のりんごが実ったそうです。息子の誠さんと、お手伝いの皆さんと総出でりんごの収穫にとりかかっていました。
(*監督情報…二本松さんちのりんごは、鵜住居のヤマザキデイリーストアで購入できます!)
●柏崎久雄さん
厚切り刺身が人気の「誰そ彼」を切り盛りする柏崎さん。19歳からお店を始めて50年、来年は70歳になるそうで、身体に鞭打って毎日頑張ってます!とのことでした。これから忘年会の季節、毎晩大忙しだと思いますが、釜石に行かれる皆さん、是非予約してあの厚切り刺身をご賞味ください!
*誰そ彼(たそがれ)0193 24 3553 月曜定休
●釜石市役所の皆様
映画の取材撮影や、釜石での試写会の時にお世話になった、釜石市役所の畠山宗洋さん、大久保孝信 生活部長、そして野田武則 市長にも運良くご挨拶することができました。ラグビーワールドカップ、鵜住居では2019年9月と10月に2試合行われるそうで、チケットも完売見込みとか。市役所の皆さんもチケット応募してなかなか当たらないそうです。ラグビーで釜石が世界で注目される日が楽しみです!